生き物にまみれて暮らす主婦レポート in 東京

生き物に関する知識と、栄養管理士の資格などを駆使して日々試行錯誤しているダイアリーです。

整形外科にて。


こんにちは、スイミンです。

先日、息子が腕が痛い痛いというので、整形外科へ行ってきました。

私も助骨のヒビでお世話になったり、ヘルニアでもお世話になったり、

いつも混んでますが腕のよい医師がいるところです。


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その日もかなり混んでました。

座れなくはないので二人で座って待っていたら、診察室から白髪の車イスの老婦人が出てきました。

お歳は90近いのでは、という感じで、男性が車イスを押していました。


男性が座って、車イスの老婦人も隣におられたのですが、

ふと、


「痛い~、…痛い~、痛い~…」


と、小さな声だったのですが悲痛な声を発し始めて、ドキッとしました。


「痛い~、痛いのよ~……」


と、ずっと言っているので周りの人も気になってチラチラ見てましたが、本当に痛そうで。

一緒にいた男性が、

「深く深呼吸をしてみて」


というようなことを言っていたんですが、

ずっと、痛い、痛い、と言っていました。

会話の感じだと、痛いのは腰のようで、男性は息子さんのようでした。

男性がずっとなだめていたのですが、

ふと、


「……もう死にたい」

と、老婦人がポツリと漏らして、心臓がドキンと鳴りました。


「お父さんが呼んでるのよね」


と言い出して、息子さんらしき男性が、困っていました。

その後も、ずっと、痛い、痛い、と言っていて、診察には、レントゲンを撮ったりいろいろな流れがあるので老若男女問わず時間はかかってしまいます。

そのうちに、順番を呼ばれてまた診察室へ入っていきましたが、

男性は外で座って待っていました。


とても疲れた顔をしていました。


私よりもずっと歳上の方のようでした。


老婦人の、

死にたい


にもドキンとしましたが、男性の疲れた感じにも、

なんとも言えない気持ちになりました。

でも仕事を抜けてきたらしく、会社へ電話していたりしているようでした。


胸が痛いようなもどかしいような気持ちになりましたが、


私の祖母は二人とも、最期は一人は病院へ入院していて、

もう一人は施設にいました。

祖父のほうは、母方のほうは私が幼いころに亡くなっていて、父方のほうは、父が高校生のときに亡くなっているので会ったことはありません。


そういうことを思い出しながら、夜に、夫さんに老婦人のはなしをしたら、


「息子さんしか(頼れる人が)いないんだろうね。大変だと思うけど、入院しちゃったら寝たきりになっちゃうかもしれないしね…」


というようなことを、言っていて、そうだろうなぁ、と思いました。


かなり高齢の方でしたし、車イスだったので、外出することもなくなったら寝たきりになってしまいそうでした。


息子さんである男性は、一般の整形外科へ連れてきていたので、普段は自宅にいるのだろうと思います。


その男性が素晴らしいのは分かるのですが、

自分だったらどうしたいかなと思ったときに、


頭がまだハッキリしているなら、やっぱり身内にそばにいてほしいけど、

そうでないのなら、いや、

そうでもそうでなくとも、身内に全負担をかけるのは無理かもしれない。

でも、やっぱり寂しいから一人は嫌かもしれない。

などと、

いろいろな考えが頭に浮かんでは消え、浮かんでは消えして、

結局結論が出ないままです。


痛い、痛い、と言われたり、

死にたい、と言われたりするのが日常だったならどうしたらよいか。

また、自分が老いたらどうすべきか。


遠い先のような気分でいるけれど、必ずいつかは他人事ではなくなります。

でも、

ならこうしたらいい、ああしたらいい、といういろいろな案の中に、正解はないし、そのときになってみなければ決して分からないことなんですよね。


いずれちゃんと考えなくてはいけないことなんだな、と。思いますが。


今でも、「死にたい」が心に突き刺さったままです。あんな悲痛な「死にたい」は、初めて聞きました。

ちなみに、息子は腱鞘炎でしたが、すっかり良くなってしまいました。やっぱり回復力が違いますね。



今回はちょっと暗くなってしまいましたが、


お読みくださって、ありがとうございました^^




スイミン(id:skyaya)2018/07/19