生き物にまみれて暮らす主婦レポート in 東京

生き物に関する知識と、栄養管理士の資格などを駆使して日々試行錯誤しているダイアリーです。

弱った鳥を自宅で回復させる応急措置について。インコ、うずら、すずめなど。



こんにちは、スイミンです。

今回は、鳥飼いさん向けの内容ですが、

鳥飼いたいなとか、うずら可愛いなとか、

思う人にも読んでほしいと思います(^-^)/


傷付いた小鳥さんを拾ったときにも参考にしてみてください。


鳥が弱ってくると見られる症状について


我が家には、インコ、並うずら、姫うずら烏骨鶏がいます。
中でも、特にインコや、うずらなど小さな鳥さんはちょっとしたことで弱りやすいです。


以下、外傷がないのに弱ってきたときの主な症状です。


・餌をあまり食べようとしない

・水ばかり飲む

・体を膨らませ、じっとしている

・隅っこにいる


このうち、水ばかり飲む。

場合は、雌であれば卵詰まりの可能性も高いので、
小鳥も診てくれる病院へ急行してください。


以外、外傷がある場合の主な症状です。


・体のどこかから出血している

・羽が抜けてしまっている

・逃げ出そうとしない

・じっとしている、うずくまっている


外傷が明らかに目に見えてある場合は、
出血していたり、羽が抜けてしまっていたり、

見た目ですぐにわかるものと、

足が骨折しているかも、というような見た目でよくわからない場合があると思います。



鳥が弱っているときの応急措置、介護のやり方


ここからは、病院へ連れて行く前に自宅で保護しているときや、

急を要するときにどうしたらよいか、について書いていきます。



まず、外傷がある場合も、特に見当たらない場合もですが、

一番初めにやることは、暖めること。


小さめな虫かごくらいの大きさの、プラケースでよいので、中にキッチンペーパーなどを敷いたり、ハンドタオルを敷いて、

さらに上から保温球などで保温します。

保温球がない場合は、湯たんぽや、電気毛布で代用します。

大体、20度~25度の範囲になるように容器の中の温度を保ちます。
(それ以上になると暑すぎるため)

注意したいのが、

電気毛布などを使う場合、容器の下に敷かないこと。

小さな鳥を暖めるときは上から暖めるのが基本で、

容器の下から暖めると、体全体が暖まらない、そして思った以上に容器の底が熱くなってしまうからです。


次に、栄養補給をします。


ネクトンなど、小鳥用の栄養補給剤があると、いざというときはとても便利ですが、


ないときは、

・ぬるま湯にお砂糖を溶かすか、人間用のスポーツドリンクを薄めて、

・スポイトや、小さなスプーンでくちばしの付け根部分から少しずつ与えます。

一部、レモン汁などの情報もありますが、それは元気になってからでもよく、まず第一に、体力(ブドウ糖)の補給に専念します。

このやり方がなかなか難しいので、以下に詳しいやり方を説明します。


ちなみに、外傷があり、出血している場合でも、
傷を治すためには体力の回復が必要なので、

まずは暖めて、栄養補給に徹してください。


鳥の栄養補給の方法①

かなり弱っている場合は、逃げる力もないと思うので、背中側から優しく体を包み込むようにして片手で持ちます。


この時、大きな鳥の場合には猫を抱っこするときのように、脚の間に指を入れるような持ち方をする必要がありますが、

小さな鳥の場合は非常に難しいので、背中側からつかんで持ち上げるようにして、できれば上向きにします。(無理であれば向きは気にしなくてもいいです。)




暴れる場合は、少し力を込めないといけませんが、

その場合は、お腹を圧迫しないように注意してください。


栄養補給のためのぬるま湯は、素直に飲んでくれないので、

鳥さんの、

くちばしの付け根あたりに垂らしてあげます。

スポイトがなければ、箸などの先につけて、付け根部分に垂らしてあげるだけでも大丈夫です。

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すると、鳥さんは、口をあけてそれを喉へいれてくれるので、数回繰り返します。

くちばしの先からはまず飲んでくれません。

くちばしの先から積極的に飲むような場合は、明らかに水分不足、

または卵詰まりの可能性が高いです。



あげたら容器へ戻してまた暖めてあげます。


1~2時間を目安にこれを繰り返します。


栄養補給のとき、

ネクトンでも、砂糖水でも、スポーツドリンクでもそうですが、

糖分が多いため、

だんだん、くっついた部分が固まってしまいます。


そうなると、少し元気になってきたとき、くちばしが開けづらくなり、餌が食べにくくなるおそれや、

羽について固まってしまうおそれがあるので、

少し動けるようになったかな?というときに、
ぬるま湯で絞ったハンドタオルなどで(ティッシュペーパーでも。)ついた部分を拭いておいてあげる
と、

いいと思います。


栄養補給の方法②

もう1つ、餌を使った方法がありますが、餌が手元にないとできないので、

まずそれが前提になります。

用意するもの

すり鉢と擦り棒

小鳥用の餌


小さな鳥の場合、インコのえさ、うずらのえさ、とあまり区切らなくて構わないので、小鳥用のえさならなんでも構いません。


・あげかた



すり餌がある場合はすり餌をそのまま使います。

小鳥用のえさの場合は、まず、すり鉢で餌をさらに細かくします。

それを、栄養補給のときに使うぬるま湯で作った栄養補給剤の中に混ぜます。

ネクトンの場合も、ネクトンの中身を小さなお皿に数滴出して、その中に混ぜます。


混ぜたら、鳥さんの、くちばしの付け根あたりにつけます。


すると、液体ごと飲み込んでくれるので、数回繰り返します。


こちらの方法は、ある程度動けるようになってきたかな?というときにやってください。



応急措置が済んだら確認するべきこと

数時間、そして丸1日の間に、これらの応急措置をして、暖めて、適時確認をすることが、

フンをしたかどうか。フンの状態は大丈夫かどうか。

ということと、

オシッコが出たかどうか、です。

フンをしていて、オシッコが出ていれば、少し安心です。

逆に、何も出ていない場合は、かなり急を要するので一刻も早く病院へ行ってくださいね。


そして、動けるかどうか、です。


歩けるかどうか、体を起こしていられるかどうか、

は、助かるか助からないかの重要ポイントになります。

注)骨折の疑いがある場合にも、動こうとはしますが、素人判断でテーピングなどは絶対にしないでください。



大体このような感じですが、

今、うちの姫うずらさんも1羽、いじめられて弱っているので隔離と保温をしています。

保温球が足りなかったので、

上から小さめの電気マットを置き、隙間をあけて、
温度計を吊るしています。


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彼女は一度、もっとひどい状態になり、上記のような応急措置で、回復したので病院には行きませんでした。

今は、動ける状態で、餌も自力で食べられますが、
羽の具合が治るまで隔離しています。

お水用の容器は、使わなくなったコンタクト保存ケースです。

動物の資格や、知識があるから病院へ行っていませんが、

基本的には必ず、応急措置のあとは病院へ連れていってあげてくださいね。



長くなりましたが、鳥さんの体調不良や、弱っているときの応急措置として役立てると幸いです(^-^)/



以上、弱った鳥を自宅で回復させる応急措置について



ありがとうございました(^-^)/



スイミン(skyaya)