生き物にまみれて暮らす主婦レポート in 東京

生き物に関する知識と、栄養管理士の資格などを駆使して日々試行錯誤しているダイアリーです。

「青い鳥」 メーテルリンク  大人も読みたい絵本。



もうクリスマスイブですね(*^_^*)

我が家はほぼ毎年、クリスマスパーティーはイブの夜にやって、
イブの夜中にサンタさんがきて、

という流れです。珍しいのかなぁ?


今回は、クリスマスイブに読みたい絵本


「青い鳥」 メーテルリンク

のご紹介です。

文・絵はいもとようこさん。


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青い鳥は、一度は読んだことがある人も多いと思いますが、
実は読んだことがない人もいるんじゃないでしょうか。

チルチルとミチルという、貧しい家に住む兄妹が、クリスマスイブの夜に、夢の中の不思議な世界へ行くお話です。

まだ読んだことがない人にはぜひ、少しでも触れていただきたいと思ったので、

今回は珍しく、全ページ画像&解説つきでご紹介します。

青い鳥


チルチルとミチルのおうちはとても貧しいですが、きこりのお父さんも、そしてお母さんもとても働き者です。

クリスマスイブの夜、人々が美味しいものを食べて楽しく過ごしている中、

特別なご馳走もなく、二人で眠りにつきます。

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夢の中の二人は、不思議な世界にいて、まるで二人を待っていたかのように魔法つかいのような黒い服を着たおばあさんに出会います。

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おばあさんはチルチルに、

「青い鳥」の話をします。

青い鳥を探している。
青い鳥はしあわせの鳥で、その鳥さえいれば誰でもしあわせになれる。だから、二人で青い鳥を探してきておくれ、と。

そして、チルチルにダイヤのついたみどりいろの不思議な帽子を被せます。

「ダイヤを回せばなんだってよく見える」

というおばあさんに対し、チルチルは言います。

「ぼくたちには目があるんだもの。なんでも見えるよ!」

ところが、魔法つかいのようなおばあさんはこう言います。

「おまえたちには本当のものは何も見えていないさ。ダイヤを回してわたしを見てごらん」と。


チルチルがダイヤを回すと、おばあさんはうつくしいおひめさまに見えます。

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そして、時間のようせいが出てきて、おばあさんは、

「時間というものは、どんどん行ってしまうもの。」

と、ふたりに鳥かごをわたしてさあ、青い鳥をさがしてきておくれ!

と言います。



ダイヤを回して、
「おもいでのくに」にきた、チルチルとミチル。

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おもいでのくにで、二人は死んだはずのおじいちゃんとおばあちゃんに会います。

そして、死んでしまった青いカナリアにも。

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二人は、おじいちゃんとおばあちゃんにお願いし、
死んでしまった青いカナリアを鳥かごへ入れて、おもいでのくにを出ます。

ところが、おもいでのくにを出たとたんに、カナリアは死んでしまうのです。
「おもいでのくに」のものは、ほかの場所では生きられないことを知る二人。



またダイヤを回すと、
「夜のごてん」があらわれます。

まっくらで、4つのとびらがあります。


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ゆうれいのとびら、びょうきのとびら、

せんそうのとびら、ゆめのとびら。

ゆうれいのとびらと、びょうきのとびらを開けた二人は、ゆうれいやびょうげんきんをみて、

せんそうのとびら、をあけるのをやめます。


そして、4つめのゆめのとびらをあけると、へや中に青い鳥がたくさんとび回っていました。


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二人は、青い鳥を、あげたい人の数の分と、自分達の分、鳥かごへいれ、青い鳥でいっぱいになった鳥かごをもち、ゆめのとびらを出ます。


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ところが、ゆめのとびらを出ると、やはり青い鳥はみんな死んでしまうのです。



悲しみにくれながらダイヤを回すと、

こんどは深い森の中で、

大きなかしやぶなの木が、きこりの子どもである二人におそいかかってきます。いつも切られるうらみのようです。

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大急ぎでダイヤを元にもどすチルチル。




さらにダイヤを回すと、
明るい楽しい音楽の世界。



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かわいい子どもたちがたくさんやってきて、

みなそれぞれ、
「チルチルとミチルのしあわせ」と「チルチルとミチルのよろこび」のなまえをもっています。

「体がじょうぶなしあわせ」

「勉強がすきなよろこび」

「歌えるよろこび」




そこへ、

「お母さんのよろこび」

がやってきます。

お母さんがあんまりきれいなので、じっと見つめる二人。

どうしたのかと聞かれ、

「お母さんがあんまりきれいなんだもの・・・」

と、二人がいうと、お母さんは言います。

「子どもをあいするお母さんは、みんなきれいなのよ」

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二人は「お母さん」に、青い鳥を探していることを告げますが、お母さんは

「ここではみんながしあわせだから、青い鳥はいらないのよ」
と、言いました。



またダイヤを回してみると、
「みらいの国」でした。


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生まれるまえの赤ちゃんがたくさんいて、100年先の赤ちゃんまでいます。

「時のおじいさん」が、しゅっぱつの合図を鳴らしています。



ポーン、ポーン、ポーン、


それは8時の時計の音で、二人は長い夢から目覚めます。



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二人を起こしにきたお母さんを見て、

「きれいなお母さんだ!」

と興奮する二人。

お母さんに、いろんなくにへ行って、いろんな人に会ったお話しをします。

「ふたりともねぼけちゃってるのね」と、
お母さんはふだん通り。

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そのとき、へやのすみのきじばとが、

クルック、クルック、と鳴きました。



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「お兄ちゃん、青い鳥よ!」

「ほんとだ!青い鳥だ!


どうして今まで気づかなかったのだろう」、とチルチルは言います。

「しあわせの青い鳥は、ずーっと前からぼくたちのうちにいたんだね!」





お話しは以上ですが、

青い鳥の中で、チルチルが回していたダイヤと、行った先の世界は、

きっと、チルチルとミチルの不満や暗い気持ちの部分であり、逆に、夢見ていた部分でもあり、そして知らなければならない部分でもあったと思います。

絵本の二人は、クリスマスイブの夜に楽しむ人々を罵ったりするわけではありませんでしたが、

心のすみに、あった、

羨ましい、という気持ち。

他の人たちの楽しそうな生活に紛れてしまっていて、気づいていなかった本当のしあわせ。

「ずーっと前からぼくたちのうちにいたんだね!」


このセリフは、大人になった今だからこそ、
もう一度よくよく思い出して、

ずーっと、忘れてはいけないことなのかもしれない、と思います。
私も、もちろんそうなんですけどね。


絵本からでも、教わることはたくさんありますね。
この本は、去年息子に買ったものですが、ちょうどクリスマスイブなので、ふと思い出し、読み返してみました。

おすすめですよ。



以上、


「青い鳥」 メーテルリンク

の、ご紹介でした。


みなさん、素敵なクリスマスイブをお過ごしください(*^_^*)




お付き合いくださり、ありがとうございました。



skyaya