生き物にまみれて暮らす主婦レポート in 東京

生き物に関する知識と、栄養管理士の資格などを駆使して日々試行錯誤しているダイアリーです。

「痺れる」 沼田まほかる 週末は本を読もうよ④



大体日曜日の更新になってしまっていますが、

今回は、

「痺れる」沼田まほかる

のご紹介です。表紙が生存している本が、探したらけっこうありました!

今後も見つけたら、毎週どんどん更新していきます。


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沼田まほかるさんをご存じでしょうか。

ユリゴコロなどで有名であり、

ホラー界で異色の才能を放つ女流作家さんです。
マニアックなファンも多く、

「まほかるワールド」が広がる世界に行けますよ。


今回も短編集なので、(短編集大好きです)あらすじは書きません。

前回ご紹介した本はこちらです。

www.skyaya.com



書評・感想


はっきり言って、まほかるワールドは、後味が悪い話がぎっしり詰まっています。
なんというか、どんよりとした曇り空の中にいるような感覚に陥ります。

林檎曼陀羅から始まり、全9編の収録なので、読みごたえはバツグンです。

それぞれの感想を書くのが難しいため、9編のタイトルを並べます。


・林檎曼陀羅

・レイピスト

・ヤモリ

・沼毛虫

・テンガロンハット

・TAKO

・普通じゃない

・クモキリソウ

・エトワール


タイトルを見ただけでも、なんとなーく、不穏で不安な?内容が想像できるかと思います。

が、全編がすべてそういった雰囲気なわけではなく、

特に、テンガロンハットなんかは、ちょっと笑えたりしますし、
クモキリソウあたりも、特に残酷な話ではなく、静かに、淡々と物語が進みます。

どの話を選ぶか、好きになるかは、まさに読み手の好みに左右されるほど、
それぞれが全く違ったテイストであるところも、まさに、まほかるワールド。

異世界に行きたい人には、ぜひおすすめです。

この作家さんに関しては、あらすじを書くよりも、ぜひ一度、どっぷりつかっていただきたいので、
今回は短いご紹介ですが、続きは本編でお楽しみください。


痺れる (光文社文庫)

痺れる (光文社文庫)


ただし、帰って来れるかは、保証しません(笑)

以上、「痺れる」沼田まほかる週末は本を読もうよ④


のご紹介でした(^-^)v

ありがとうございました。




skyaya