「看守眼 」横山秀夫 週末は本を読もうよ②
週末、といっても今日は日曜日、あと数時間で月曜日ですが(笑)、
本を読もうよ②ということで、
見つけたのです、珍しくカバーが生存している本を!
「看守眼 」
横山秀夫さんの短編集です。
短編集と言っても、いわゆる続き物系ではなく、完全なる短編集です。
オムニバスであり、ちょっと違う部分もあります。
なので、毎回同じ人物が登場してくる、という系統の本ではありません。
表題の、看守眼
からはじまり、全6話入っています。
以前、マンガの話を書いたときに、
私はマンガの趣味が男。
とちょろっと書いたんですが、本の好みも男っぽいところがあり、
わりとハードボイルド系なんかも好きだったりします。
前回の本の記事 ↓
では、海外のホラー作家さんのご紹介でしたが、
さすがに横山秀夫さんは誰でも知っていると思うので、人となりは書きませんが、
「動機」 「半落ち」←名作。「臨場」などは有名ですよね。
今回は、そんな中でも特にお気にいりな、
「看守眼」についてのご紹介です。
書評・感想
あらすじを書こうにも、短編集なので、6話分書いたらネタバレ必至のため、今回は書きません。(書けません)
まず、全体的な感想なんですが、
面白い。
ひと言で終わってしまいました(^_^;
ちょっとだけ掘り下げると、
まず最初の
「看守眼」で、冷や汗をかきつつラストは思わず膝を打ち、
「自伝」でなんとも言えない複雑な気持ちになり、
「口癖」では、女性の心理として大いに共感しつつも、横山秀夫さんすっごいな、と感心し、
「午前五時の侵入者」では、若者の歪みの心理と主人公の苦悩にこちらの心理もゆがみ、
「静かな家」では、出た!警察捜査もの、と進展にワクワクはらはらしながらやっぱり警察捜査ものは面白いな、と素直に思い、
「秘書課の男」にいたっては、こんな話をよく短編で書けるなぁ、1冊分にしても絶対に面白いだろうな、と、わけのわからないため息が出ます。
はい、全く感想にも書評にもなってませんね(笑)
短編集の感想って、本当に難しい…。
横山秀夫さんは、毎度思いますが、とにかく女性の心理を描く技術がすごく、女の私が読んでいても、女性の出てくる物語に全く違和感がないです。
そして、まあ天才だからですが、
働く男性の心理や同僚や上司との微妙な距離感や感情の揺れが、もう目の前に展開されているかのように見えます。
今回は、横山秀夫さんの本の中で特にお気にいりの短編集のご紹介をしましたが、
どれもこれも、女性が読んでも面白いですよ。
- 作者: 横山秀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 文庫
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ということで、今回は、
「看守眼」 横山秀夫 週末は本を読もうよ②
のご紹介でした。
ありがとうございました。
skyaya