卵についてのよもやま話
今回は、日常の食生活に欠かせない、身近な卵についてのよもやま話を書きたいと思います。
まずは、とりあえずこちらの画像をご覧ください。
大玉ミックス、LLサイズの40個入りの卵パックです。
西友で買いました(^-^)v
我が家はとにかく卵の消費が激しいため、卵の普通のパックを買ってもすぐなくなっちゃうんですよね。なので、たまにこれを買います。
見ていただきたいのが、卵の大きさ。
他に今、比較対象がないため、とりあえずコンタクトレンズの保存ケースとの比較。
うーん、分かりづらい(^_^;
ということで、手に持った感じです。
私は女にしてはかなり手が大きいほうなんですが、
その手に乗せても、けっこう大きいのが少しは分かっていただけたかと思います。
LLだとかなり大きく、40個も入っていて、価格はというと、
400円ちょっと。安い!
殻も少し頑丈ですが、いたって普通な卵です。
安い理由として、
・大玉ミックスなこと
・ビタミン強化でないこと
・産地不特定なこと(国産以外の詳しい明記がない)
というようなことが挙げられますが、今回のお話しは、特に、
ビタミン強化な卵ってなんぞや、
ということと、
そもそも市販の卵はなぜ安いのか?
というようなことを書きたいと思います。
市販の卵はなぜ安いのか
卵の特売とかたまにやってますよね。主に、10個いりパックの、200円くらいの卵が主流です。
それらの卵が、なぜ、安く売られるのかと言うと、ザックリ言えば、
ビタミン強化などに特に特化していないから
生産ラインが簡略化されているから
です。生産ラインの話は後述します。
あとは、
生みたてではない、とか、ブランド卵ではない、からであり、
実際のところは、卵は卵です。
うちの烏骨鶏さんのような種類の鶏が産む卵はかなり高値で売られてますが、それは、
年間産卵数のちがい
栄養価の若干のちがい
があるからです。確かに、栄養価はかなり高めなんですよね。でも、毎日食べる卵としては、私は市販の卵で十分と考えます。理由は後述します。
ビタミン強化の卵とは
よく、ビタミンD強化、とかの卵がありますよね。
あれは、卵に何か、チックンと細い針かなんかを刺してビタミンを注入しているわけじゃないことは、誰でも分かると思います。
では、どうやって、卵の栄養価を操作するのかというと、
鶏のえさを工夫している。
これだけです。
鶏のえさに高濃度なビタミンを配合しているからであり、えさに対するコストがかかるから、少し高めになっている。
というわけです。
ちなみに、黄身の色を濃くしたり、薄くしたりすることは、例えば私のような素人でも可能で、
「よし!うちの烏骨鶏の卵を売ろう!雌を増やして売ろう!(食用卵を売るのは許可が必要)」
とかって思い立ち、なるべく新鮮かつ、美味しそうな卵を売りたいと思うとしますよね。
そんなときは、黄身の色も、ちょっと濃いほうがさらに美味しそうな気がしますよね。
私は何をすればいいのかというと、
烏骨鶏のえさに、赤パプリカとか色素が赤いエサを食べさせればよいだけなんです。
すると、あれまー不思議?
黄身の色も赤っぽくなります。黄身の濃い色は、このように簡単に作れます。
なので、卵の鮮度や栄養価と、黄身の色は何も関係がないです。
知っている人は知っているような話ですが、知らない人のために、一応書いてみました。
鮮度の高い卵は、割ったときに黄身の周りの卵白がふっくらと弾力をもっている感じの卵です(栄養価はまた、別として)。
市販の卵は殻が薄い。卵の生産ラインについて
私は、日本の卵の生産ラインについて、反対派でも賛成派でもありません。まず、それをはじめに書いておきたいです。
なぜなら、大量の卵を生産できないと卵の値段はどんどんつり上がるわけで、そうすると消費者は大ダメージを受けるわけで、
養鶏産業は潰れかねないからです。
なので、鶏にひたすら卵を産ませる日本の生産ラインが絶対的悪か、と言われたらもちろん、NOです。
むしろ、他の方法があれば教えてもらいたいくらいです。
ただ、やはり可哀相な面もあります。だから、賛成派でも反対派でもないです。
本題に入りますが、市販の卵は殻が薄いです。
寒い日が多くなり、ちょっとびっくりしたことがあるんですが、
卵を割ったら中身が凍ってる(|| ゜Д゜)
経験がある人、いると思います。
これは、殻が薄いから、です。
もちろん、気温や冷蔵庫内の温度も関係がありますけどね。
なぜ殻が薄いかというと、
カルシウムと日照不足だからです。
そして、カルシウムと日照不足なのは、
狭い鶏舎にずーっといるからです。
平飼いの鶏は日照不足には滅多に陥りません。
ちょっと可哀相な話を書くと、殻の薄い卵を産む鶏さんは、生産ラインで、ずーっと同じ場所にいて日々卵を産んでおり、日照不足を防ぐために紫外線の入った特殊なライトに照らされているからです。
(ウインドレス鶏舎と言いますね)
わ~・・・、と思いますよね。おそらく、一生ですからね。
でも、鶏を実際に飼っていて思うんですが、特に雌の鶏は、あんまり走り回らない?
というか、いつも同じ場所にいるのが幸せ、
という一面を持っています。食べるものに困らない環境に安心するというか。
庭で飼えるから庭のとり、で、にわとり、というくらいなので、一定の場所から遠く離れた場所に逃げたりはしないです。
なので、彼女らが、真実不幸かどうか?は、やはり分からないんですよね。
無理矢理卵を産まされているわけでもなく、平飼いでもほぼ毎日産みますからね。
可哀相なのが、卵を産むペースが遅くなったあと、
どうなるのかの部分になりますね。。
すべてのお疲れ様な、鶏さんを救うことは、不可能ですから。
また、別の話になってしまうのでここではこれ以上触れないことにします。
ともかく、殻が薄いのはこのような理由があります。
そして、前述したような、私がたまに買う卵は
大きくて殻も厚めで、さらに安いです。
それは、おそらく
若い鶏の卵ではないからと、
産む鶏が大きいから、です。
卵の大きさをほぼ同じにするためには同じような大きさの卵を産む鶏をたくさん一緒にしなければなりませんが、大きさもバラバラ、ということは、
恐らくあまり人の手が入っていない、と思われます。余り卵なわけです。
平飼いの可能性が高く、つまり、もともと産卵用の鶏ではない可能性も高いです。(このあたりはほぼ勝手な想像です)
そして、
産卵用だろうがなかろうが、雌鶏は卵を産みます。
3~4年は産めますが、産み初めが大体生後半年くらいからで、1~2年間の間が最もよく産むようです。
大きい鶏は大きい卵を産むことが多いです。
しかし、昨今は、卵の大きさよりも栄養価が重視される傾向があります。
大きいからといって、高値で売れるわけではない時代です。
だから、大きくて殻が厚い卵でも、安いわけなんですね。
でも、
味も全く普通です。美味しいですよ。卵の消費の激しいお宅にはおすすめです。ここは東京都ですが、西友に売ってます。
こういった、LLサイズの卵の大きいパックは、探せばどこかしらには売っていると思うので、一度大きさや、殻のちがいを見てみると、面白いですよ。つるつるしていないので。
個人的におすすめする卵の食べ方
卵自体が豊富な栄養素に満ちているので、私は市販の卵でも日々の食生活には十分であると考えます。なんというか、無駄がない食材なんですよね。
なので、毎日毎日、栄養価を高くした、価格も高い卵を食べる必要はなく、市販の卵で十分だと思いますが、
例えば、
熱する卵料理には、市販の卵。
卵かけご飯や、ちょっと生っぽい食べ方をするなら、栄養価が高い卵。
という食べ方が、効率的な食べ方だと思います。
なぜなら、
栄養価が高くても、熱に弱いビタミン類もあるからです。
生で食べれば、丸ごと栄養素を摂れますからね。
熱するなら、トントンになると思います。
ちなみに、
卵の色が違うのは、産む鶏の体の色が違うからであり、
白色レグホンであればお馴染みの白い卵、
地鶏などであれば茶色い卵、
になりますが、栄養価的には、さほどの変わりはないと思います。
飼い方とえさで、すべては決まります。
いかにコストを抑えた方法で産卵させて安価でもたくさん売るか、いかにコストを抑えつつもなるべく栄養価の高いえさを与えて高値で売るか、
ということで、
価格も、味も、ブランド的なものも決まってきます。
卵市場は、どの部分を重視するかという私たち消費者の意識(需要)に左右されまくりなわけですね。
というわけで、今回は、卵についてのよもやま話、でした(^-^)v
卵は、最近の研究で明らかになっていますが食べてもコレステロールは上がりませんし、たまりません。
もちろん、マヨネーズも\(^^)/
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コレステロールやカロリーばかり気にする必要は、もはや、卵類に関しては、食べ過ぎない限りは全くないようです。
なので、安い卵でも、ちゃんと栄養があるので、積極的に食べましょう♪
残したらそれこそ、本当にもったいない、ですから。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
また、気が付いたことがあったら、随時書き足していこうと思います。
数時間後追記・卵アレルギーの方にとっては申し訳ない記事になりまして、すみません。
skyaya