猫の外耳炎―なりやすい種類と家庭での治療&予防法
彼は、生れつき、右目に疾患がありまして、うちに来た当初は、オッドアイかなと勘違いしていたんですが、
生まれつき、右目に疾患があることが判明。
それで、一度かかりつけ医に診てもらったんですが
今6歳になるのに、1歳の時点で、
手術が必要かもしれない、との診断。
そして、手術をしても、約50%の確率で再発するということで、私は手術はしない決断をしました。
そんなミルクちゃんですが、
今まさに、外耳炎の真っ最中です。
画像は、これからご紹介する治療をする前のものです。(これから一時的に嫌われます^^;)
ヒマラヤンやペルシャは外耳炎になりやすい
ヒマラヤンもペルシャも、目や耳の疾患になりやすい猫です。
先天的になりやすいんですね。
外因的に外耳炎になりやすいのは、スコティッシュフォールド。耳折れちゃんは耳の中が蒸しますからね。
昔飼っていた猫がスコティッシュフォールドで、筋肉量もあるので耳掃除が大変でしたが、
ヒマラヤン、ぺルシャ、さらにラグドール、という血が入っているミルクちゃんも、かなり?なりやすい。です。
ミルクちゃんは、目の調子が悪くなると、耳の疾患によくかかります。
耳疥癬にもなったし、今は外耳炎になっています。
だから、とても痒いので省エネな感じで過ごすことが多いのが可哀相なんですよね…。
猫の外耳炎の治療。家庭でできること
基本はまず動物病院へ連れていってあげてください。
うちのミルクちゃんの場合は、体質的にしょっちゅう繰り返すので、点耳薬をもらってきても、すぐになくなってしまいます。
そこで、家庭でできる治療をやっていきます。
・まずは、掻いて傷になった部分を消毒。
このような、炎症を押さえるイヤークリーナーで耳のお掃除&消毒をします。
耳疥癬の場合は、疥癬自体をなくさないといけないのですが、
外耳炎の場合は、ミミヒセンダニの確認が見られなければ、(*ミミヒセンダニの有無は病院でしか確認できません*)
痒くて掻いた傷がまた痒くて痛い
状態になっているので、家庭では、傷を治すことに専念します。
片耳だけの場合、もう片方の耳もお掃除して、
消毒はおしまい。
・次に、傷を保護するために、ワセリンを塗ります。
ワセリンは、人にも動物にもやさしいんですよ~。
肌には浸透しませんが、傷ついた肌を保護してくれる上に、
万一、口に入ってしまってもほとんど問題がないんです。(丸ごと食べてはいけないですが。)
ここまでの状態にしてから、1日、2日様子を見ると、大概は治ってしまいます。
つまり、この方法は、猫の自然治癒力に基づくものということですね。
医療に関することは、やはり基本的には、病院へお任せするべきで、繰り返す場合や、何度も病院へ連れて行くことが猫ちゃんにとって負担が大きい場合の、家庭での治療法になります。
猫の外耳炎の予防について・家庭でできること
外耳炎の原因のほとんどが、外部からのものです。
例えば、ダニや目に見えない埃。猫自身の毛。
内部からなら、耳疥癬からの悪化。
例外だと、アレルギーもあります。
飼い主ができることとしては、まず、日々の猫の耳掃除。です。
そして、部屋全体のこまめな掃除。
耳疥癬の場合は、
他の猫からうつるものなので、あまり他の猫と接触させない、外へ出さない、
ということが、予防になります。
猫の耳掃除は、なかなか大変ですが、毎日バッチリやらなくても、サッとイヤークリーナーで拭いてあげるだけでもだいぶ違うと思います。
そして、猫の定期的な爪切り。
猫が耳を掻いてしまうときは、後ろ足で掻きますよね。後ろ足のほうが、力が強いので傷になりやすいため、後ろ足の爪切りは特に大切です。
猫のいつもいる場所の掃除も重要
部屋全体を掃除するのは基本ですが、最も大切なことが、
猫のいつもいる場所の掃除、です。
猫のお気に入りの場所って、必ずありますよね。そういう場所には、一番抜け毛がつくと思いますが、
猫が外耳炎になったときに耳を掻いてしまって出た耳垢
なんかもたくさんついてます。
そういう場所には、もともとダニが発生しやすく、猫は温かい生き物なので、いつもいる場所は、どうしても、自然とダニや菌が繁殖しやすくなります。
なので、嫌がられても、猫のいつもいるお気に入りの場所の掃除、はとにかく必須です。外耳炎を患っているときはさらに徹底的に掃除。が、おすすめです。
以上、少し書き足りない部分もありますが、猫の外耳炎の、家庭でできる治療&予防法。でした。
風邪からくる外耳炎や、他の耳や鼻の症状もあるので、
これからの寒い季節には、特に気をつけてあげたいですね。