犬のヘルニアを自宅で治す方法
うちのミニチュアダックス、ココアちゃんは、もうすぐ9歳になりますが、
7歳の時、椎間板ヘルニアになりました。
病院にも行って、
薬ももらって、
それでもどうにもならなかった時に、
昔動物系の医療を学んだちょっとした知恵と、
集めまくった情報を複合させ、
自力で自宅で、数日で治したことがあります。
その時に行った自宅での対処療法&治療法について
ご紹介します。
注意)この記事はあくまでも対処療法で治ったケースです。基本的には動物病院の指示に従ってください。
犬がヘルニアを発症すると出る症状
ヘルニアの場所にもよりますが、ここでは主に、
「腰」 について解説します。
犬が腰のヘルニアになると、まず、痛みであまり歩きたがらなくなります。
人間でもそうですよね。あれはすごく痛い!←経験者
そして、歩き方が明らかにおかしくなります。
多くは、後ろ足に異変が起き、引きずるような感じになったり、
後ろ足を触られることを極端に嫌がり、
痛いので、足先をよく舐めたりするようになります。
痛いので、尻尾を上げられなくなったりします。
重度の場合には、体が小刻みに震えたりもします
(うちの子はここまでになりました)
見ていて、痛いんだな、とわかるような震え方をします。
寒くもないのに震えていたら、どこかがひどく痛んでいるサインです。
自宅でまずやること
とにかく安静にさせて、必要以上に動かしたり、抱っこしたり、
は、しないようにします。
抱っこされるだけでも激痛なはずなので、可哀想ですが抱っこは絶対にやらないでください。
そして、ハウスがあれば、寝床に、
板などの硬いものにタオルを巻いて、敷くようにして、
寝床の床を硬めにします。
柔らかいと、腰が沈んでしまうので、余計ひどくなったり、痛みが増すので、硬めな寝床に寝かせてあげましょう。
自宅で始める対処療法① 患部を温めること
基本的には、本当は痛い時には冷やしますよね。
ですが、犬のヘルニアの場合、
腰が痛いと体をあまり動かさなくなり、腰の血流がわるくなり体が固くなってしまいます。
すると、治りも遅くなり、痛いばかりになって体力を消耗するので、
患部を中心に、腹巻きを巻いてあげたり、
洋服を着せてあげたりして、
逆に温かくしてあげます。
痛みは体力を消耗させ、体力が消耗すると、体を温めるためにさらに体力を使ってしまうので温めることがまず第一です。
カイロなどを使う必要はなく、ただ、洋服やタオルで温かくしてあげるだけでもいいと思います。
自宅で始める治療法は主に、 食事療法
ここから、「治す」ということに関して本格的に取り組んで行ったのですが、
私がまさに、考え抜いたのがこの食事療法で、
かなり効き目があったので、ぜひ、頑張ってください。
食事メニューはこのような感じです
↓
・さつまいもを茹でたもの(炭水化物の代わり、かさましのためと、排泄時の痛み緩和のため)
・手羽先(カルシウム補強)
・ささみ肉(タンパク質)
作り方
さつまいもはサイコロ状に切り、茹でて、冷ましておく。
手羽先を茹でる。茹でたら、骨ごと砕いてみじん切りにする。
このとき、喉に刺さりそうな小さい骨があった場合、粉々にして危険がないようにする。
(ミキサーを使うのもオススメ)
ささみ肉は茹でて、食べやすい大きさに割く。
これらを全て混ぜ合わせて、出来上がり。
になります。
ポイントなのが、骨ごと肉を食べれるように手羽先を工夫することで、
単純にカルシウムを補給するためのサプリなどは売っているのですが、
私はタンパク質と一緒に食べることでちゃんと体内に吸収されるよう、工夫しました。
手羽先にすることにはもう1つ理由があり、
骨と骨の間にある軟骨の強化のために、コラーゲンを多く含む肉類が、手羽先だからです。
単なる骨付き肉では骨が多すぎ、また、牛や豚肉では、タンパク質をとりすぎるので、消化が悪くなるため、体に負担をかけずに良質なタンパク質を摂るには、鳥肉が最も適しています。
(うちには鶏がいますが、そのあたりは気にしないでください(^_^;)
この食事メニューを、1日2食の普段の食事と入れ替えます。
たぶん、いきなり変えてもおそらく、食べます。
あまり食べてくれなかったら、普段の食事に混ぜて与えてください。
この食事メニューを、一週間くらいを目安に毎日作ります。大変ですが、気合いです!
自宅で始める対処療法② マッサージ
これは、様子を見て、体の震えがなくなったり、少し歩いたりできるようになってから、少しずつ行ってください。
そして、ワンちゃんが嫌がったらすぐにやめてください。
マッサージの方法
痛いのは腰なので、腰には触らないように、お尻の凝りをほぐす感じで、初めはお尻の両側を優しく円を描くようにマッサージします。
全然痛がっていないようなら、徐々に腰のほうへと移動します。
痛いのは腰の骨の部分なので、絶対に触らないようにしながら、胴体の両側(骨のない部分)を、頭の方向から、下にかけて、優しく撫でるような感じにゆっくりさすります。
最後に、肩の筋肉の凝りをお尻同様、ほぐしてあげたら、終了です。
あくまでも、良くなってきたな、とわかるくらいになる時になってから、やってください。
マッサージをする理由は、あまり動けない分、筋肉が凝ったり、血流が悪くなったりするので、そのためにやります。
ポイントは、ヘルニアの発症部位には絶対に触らないこと、
そして、後ろ足も触らないこと、です。
ヘルニアというのは、足にしびれが伝わるので、
あまりに痛い場合、後ろ足をさわっただけでも患部が痛むことがあるので、
ケアしてあげる場所は、患部より上だけ、
そして、マッサージでも、お尻も嫌がるならば、
無理になさやらないほうがいいです。
私が実践したのが、以上の、
暖めて寝床を硬めにする、
動かさない、
食事療法、
マッサージ
になります。
うちの子は、後ろ足が立たない状態から、これらの対処療法で、わずか一週間で、尻尾を振って歩けるまでに回復し、
2週間でお散歩の許可がでました(*^-^*)
犬のヘルニアは、ひどくなると手術しかなくなり、さらに、完治しても、また再発しやすい病気なので、
たとえば、
無理にリードを引っ張らない、
フローリングはツルツルすべるのでなるべくカーペットをしく、
激しい階段の上りおりや、ジャンプのさせすぎ、
などなど、
腰に負担のかかる動作をなるべく控えることも、
予防になるので、
かかる前にまず予防、それでもかかってしまったら、まずはヘルニアの程度を動物病院でみてもらい、なかなか治らない時には、私がやってみた自宅療法も試してみてください。
私自身もヘルニアになって、本当に痛くてまともに歩けず、治るのに1ヶ月くらいかかりました(泣)
今でも、寒くなると痛みます。しつこいんですよ。一度かかると。
犬の場合は、ヘルニアになると、体にかかる負担も人間よりずっと大きいし、
かと言って、人間と同じ治しかたをしても、
何しろ体の構造が違うから無理なんですよね。。
なので、ココアちゃんが治った時は本当に嬉しかったです(*^_^*)
誰かの助けになれれば幸いです。
注)ここに掲載した方法はあくまでも民間療法です。したがって、不測の事態が起きた時には責任が負えるものではありません。行う際は、自己責任でお願いいたします。