生き物にまみれて暮らす主婦レポート in 東京

生き物に関する知識と、栄養管理士の資格などを駆使して日々試行錯誤しているダイアリーです。

うずらや鶏の有精卵は食べられないという誤解

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うちの並うずらさんたちが、ツガイだった頃、

つまりテンチャン♂が、まだ生きていた頃に、今もそうですが、よく実家の母にデンチャン♀が産んでくれた卵をおすそわけしていました。


母はうずらの卵が大好きなので、たくさん食べてくれたのですが、
当時は有精卵。

有精卵と知っていた父が、

有精卵は食べられない、と嫌がっていました。

もちろん、有精卵はなんとなく…、という気持ちはわかるんですが、
そこには色々と、卵に対する誤解があるようなので、

卵の有精卵と無精卵の違いと、有精卵を食べても問題のない理由を書きたいと思います。


①卵の有精卵と無精卵の違い

大多数の人は知っているだろうとは思いますが、
まずは、有精卵と無精卵の違いから。

鳥の話に限定して書きます。

有精卵とは、鳥の雄と雌がいて、交尾をし、その際にめでたく受精卵となった場合に、有精卵となります。


つまり温めれば雛が孵る可能性がある卵。


一方、無精卵とは、鳥の雌が一羽のみで産んだか、あるいは雄がいても、うまく受精にいたらなかった卵
のことで、

温めても雛は孵りません。


②有精卵は食べても問題が全くない

ここで誤解が生じるのが、
「有精卵は温めれば雛が孵る可能性がある」からなんですが、あくまでも、

「可能性がある」段階なんですね。


有精卵から鳥の雛が誕生するには、まず、雛の体そのものを形成していく

「胚」の部分がなんらかの軽い衝撃を受けると共に、温め始めない限り、胚から雛の体は形成され始めることはありません。
(胚、というのは、卵を割った時に黄身にある、小さい白くて丸い部分のことです^^
ちなみに、くっついてる、白いヒモのようなものは、カラザ、です。)


したがって、たとえ有精卵だったとしても、

・衝撃があり、温めて、胚から雛の体が形成され始めない限り、有精卵、という、まだ何も発達していないただの卵・

というわけなんです。

卵自体はすでに呼吸してますが、それは、

雛が呼吸しているんじゃなく、卵というのはそういう性質(中の雛を守るための性質)を持っているからで、
ただ、卵が殻で酸素を取り入れているだけ、

なんですね。

なんか、生物の授業みたいになってきてしまいました(笑)


すごーく分かりやすい説明を思い付きました。

シャケのお腹の卵はイクラになりますね?

イクラ、食べられますよね?

でも、食べないで養殖したら、稚魚になりますね?

アレと同じです!(あー、なんかスッキリ・(笑)

だから、食べられるんですよ。生きているけれど発生していないから。雛の体が。


それでも可哀想と思うなら有精卵は食べなければいいし、シャケの話で(笑)、ある程度平気になってくれた人は食べればいいし、

その先のことは、それこそ、好きずきの話になってしまいますが、

とにかく、有精卵は食べれます。


今は、デンチャン♀一羽になってしまったので無精卵ですが、毎日のようにたくさん産んでいるので、
さすがに体が心配で、

日々の栄養バランスとカルシウム、そして日光浴は欠かせません!

鳥のメスさんは本当に日々、体をけずって頑張っていますよ。

鶏さんもそうです。


なんか、ふと、泣けてきました。。(^-^;


最後になりますが、
有精卵と無精卵では、栄養のバランスに、大した違いはないそうですよ。

そのあたりは、えさの関係もあるし、あまり詳しくはないですが、
卵自体だけを見れば、胚の違いだけなので。

ともかく、卵は美味しいですよね!卵かけご飯、大好きです^^